小豆島(しょうどしま)の基本情報

2023/04/07

小豆島

 小豆島(しょうどしま)は瀬戸内海に浮かぶ島で、牛のような形が特徴的な島です。

「小さい豆の島」と書くので、とても小さい島をイメージする人が多いですが、瀬戸内海では2番目に大きな島で、海岸線の長さは約126km、面積は約153㎢、一番高い山(星ヶ城山)の標高は約816mです。

小豆島は穏やかな気候が魅力

気候は、瀬戸内海式気候で、雨が少なく温暖です。

この雨の少ない気候が、原産地である地中海地方に似ているので、オリーブ栽培に適していると言われています。島のあちこちにオリーブの木が植えられていて、初夏には白色の小さな花を咲かせ、秋には実が赤紫や黒紫色に色づき、収穫の時期をむかえます。

青い空にキラキラ輝く美しい海とオリーブ並木、穏やかな景色は「まるで地中海のようだ」と、たくさんの人の心をひきつけます。

春には桜、ツツジ、ショウドシマレンギョウなど、いろとりどりの花が咲き、夏はキレイな海でアクティビティが楽しめ、秋は紅葉が島を包み込み、冬はたまに雪が降ります。

四季折々、様々な表情で楽しませてくれます。


小豆島の産業は?

小豆島には醤油、オリーブ、素麺、漁業など、豊かな自然環境をいかした産業があります。

素麺

日本三大素麺の1つ「小豆島素麺」。そのはじまりは、1598年、お伊勢参りの道中に奈良県の三輪村に立ち寄って、素麺づくりの技術を教わり、池田村(現在の小豆島町)に持ち帰り伝えたといわれています。


そのころの小豆島では、素麺の原料になる小麦や塩がたくさんとれていました。さらに、素麺を日光で乾かすのに雨の少ない島が適していたことなどから、素麺づくりは発展し、全国でも有名な素麺となりました。
今でも晴れた日には、素麺を野外で天日干ししている光景をみることがあります。

小豆島素麺は、桶に麺を巻き取るときにゴマ油を使います。ゴマ油は菜種油より酸化しにくいのが特徴です。素麺づくりとともに、ゴマ油も島の大切な産業となりました。

醤油

小豆島の醤油づくりは、江戸時代に高橋文右衛門(たかはしぶんうえもん)が紀州の湯浅から醤油の作り方を学んで、伝えたのがはじまりだといわれています。

醤油産業が盛んになったのは、塩や小麦、大豆などの醤油の原料がちかくにあったことや、気温や湿度が麹菌の発育にあっていたこと、海上交通が便利だったことが有利だったからのようです。

今でも小豆島では木桶を使った昔ながらの醤油づくりをしている蔵がたくさんあります。現在木桶を使った天然醸造による醤油や味噌の生産量は日本全体で1%以下です。その中の3分の1を小豆島が占めています。

蔵の中を見学できる醤油屋さんもあるので、いろんな蔵の醤油を試して欲しいです。蔵や桶によって住み着く菌が違うため、醤油の味は蔵によって違います。

オリーブ

「オリーブの島」とも呼ばれる小豆島、そのはじまりは1908年、オリーブオイルを日本国内で作ろうと考えた農商務省が、試験栽培に選び、アメリカから取り寄せたオリーブの苗木を植えたのです。

小豆島以外の試験地(三重県、鹿児島県)のオリーブの木は枯れてしまいましたが、小豆島では順調に育ち、2年ほどで結実しました。それ以降、小豆島にオリーブ栽培が広まりオリーブの塩漬けやオリーブオイルも生産されました。

今では、オリーブの化粧品やお菓子などいろいろなオリーブ製品が作られています。

小豆島ではオリーブ畑以外でも街路樹や庭木としてもオリーブが植えられていいます。5月下旬には花が咲き、9月〜11月に実が収穫されます。

漁業

小豆島では一年を通じていろいろな種類の魚が捕れます。

マダイやサワラ、メバル、アナゴ、マナガツオ、シタビラメ、小エビ、マダコ、カワハギ、ヒラメ、ナマコ、キス、コウイカ、サヨリ、スズキ、シャコ、タイラギなど新鮮な魚を食べることができます。

冬場は海苔の養殖も行われています。

最近では、小豆島近海では筋肉質で甘い身の上質なハモが育つとういうことで、四海漁業協同組合が独自の基準を設けてブランド化した「小豆島島鱧」も人気です。


小豆島ってどうやって行くの?

小豆島は四国とも本州とも橋でつながっていないので、島に渡るには船を利用します。

香川県・高松から船に乗る

高松からは一番多くの船がでています。

高松駅から高松港は徒歩約10分です。フェリー乗り場と高速艇乗り場は離れた場所にあるので注意してください。高松駅から高松東港まではバスで約10分です。

※草壁港行きフェリーは、2021年3月末で航路が休止になっていますので注意!


高松港ー土庄港(とのしょうこう)

高松から島に渡る便が一番多い航路です。乗船時間が60分のフェリーと30分の高速艇があります。

『からかい上手の高木さん』や『ポケモン』とコラボしたラッピングフェリーも運行中です!

高松港ー池田港

池田港行きのフェリーはパンダやゾウが甲板に乗っていてカワイイく、お子様と一緒に乗るなら一番楽しいと思います。乗船時間は約60分です。

高松東港ー坂手港(さかてこう)

神戸港から坂手港間を運行しているフェリーと同じジャンボフェリーです。乗船時間は約70分です。


岡山県から船に乗る

岡山からは2つの港から小豆島に来ることができます。

※2023年12月1日より日生港と大部港を結ぶフェリーが休止となりました。


新岡山港ー土庄港

新幹線で岡山駅に着く場合は、新岡山港が一番近いです。岡山駅から新岡山港まではバスで約45分です。フェリーの乗船時間は70分です。

ただ、新岡山港へのアクセスが不便なので、香川県の高松駅まで瀬戸大橋を渡る電車を利用する方が便利な場合もあります。


宇野港ー土庄港

宇野から豊島(家浦港・唐櫃港)を経由して土庄港に着きます。宇野駅から宇野港までは徒歩約2分です。

※便により豊島までの便や危険物車両専用となり人が乗れない場合もあるので事前にご確認ください。


日生港(ひなせこう)ー大部港

2023年12月1日より休止となりました。




兵庫県から船に乗る

兵庫からは2つの港から小豆島に来ることができます。


神戸港(三宮新港第3突堤)ー坂手港

ジャンボフェリーと呼ばれる大きなフェリーです。個室やシャワールームやお風呂もあります。

乗船時間は昼間便:約3時間半、夜間便:約6時間半です。

三宮駅から神戸港まではバスで約10分です。

姫路港ー福田港

ラッピングフェリー『ヤドンのフェリー』も運行中です!乗船時間は約100分です。

姫路駅から姫路港まではバスで約30分です。

※2023年4月18日より減便になりますのでご注意ください。


船に乗るときに気をつけること

  • 瀬戸内海の海は穏やかなので欠航することは少ないのですが、春の濃霧や台風などの悪天候により欠航する場合もあります。
  • 船の時刻表や運賃が変わる場合もありますので、来島の場合は直前に時刻表を確認することをオススメします。
  • 人だけの乗船の場合は乗れないことはほとんどありませんが、車の場合、お盆やゴールデンウィークなどのハイシーズンは予約が必要な航路もあります。
  • 船に接続している電車やバスの便数が少ないので、乗り継ぎ時刻を事前に確認することをオススメします。
  • 瀬戸内国際芸術祭の開催時は、上記で紹介した以外の臨時便や臨時航路が増えることがあります。




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